とりさる
【とりさる】
張り子でできた人形で、にわとりを大事そうに抱えたお猿さんがなんだか嬉しそうな良い表情です。色づかいが明るくて良いですね~
「たむ人形」は比較的新しい張り子だそうで、みちのくの三春人形に魅せられて、
三春人形のふるさとの高柴デコ屋敷の大黒屋にて、橋本貞雄さんのもとで製作をはじめたそうです。
和紙を使っているため、木や土の堅い素材では出しにくい柔らかな味が出せ、厚紙や竹や麻糸などで、傘や箸などの小道具を細工したり、部分的に別の木型でつくったものとつなぎ合わせたりして、大胆な動きをつけた自由な表現ができるそうです。
絵付けにも、伝統的な植物染料の蘇芳(すおう)や槐(えんじゅ)等を使った落ち着いた独特の味わいのある色を使っているそうです。
この「たむ人形」のモチーフの【とりさる】は、比較的見かけるモチーフでして、
魔除けの動物として信仰される猿と鳥で、厄を“取り(とり)去る(さる)”で願がかけられているそうです!!
また、干支つなぎの申⇒酉の意味があるそうです。
今年、2017年はちょうど酉年なのでぴったりですね~
まだまだ歴史が浅い「たむ人形」だそうですが、素敵な張り子人形なのでこれからも末永く続いて欲しい郷土玩具ですよね~!!