瓦猿
【瓦猿】
そのまま「瓦(かわら)」でできたお猿さんです。
手に抱えているのは桃です。
この桃は可愛い子供をあらわしており、江戸時代より安産・子授けの祈願として奉納されているそうです。
近年では「瓦猿=変わらざる」として商売安泰・順風満帆の意味を含んでいるそうです。
他の郷土玩具に比べると色使いも地味で、表情もあるような無いような。。。
そんな感じなんですが、本当に「瓦」で出来ているので、
ずっしり重く写真ではわかりにくいですが実物には重厚感があります!!
本物の「瓦」を使って作っていると考えるとなかなか手間隙がかかりそうです。
色なんかをいれるのも難しそうですよね。
顔と桃の赤色は「ベニガラ」を使用して塗られています。
なぜ、「瓦」なのかというと、和歌山市内にある田中町は江戸時代は「瓦町」と呼ばれるほど瓦職人の町として栄えており、その内職として作り始められたそうです。
「瓦猿」以外にも「寝牛」が有名なんです。
ちなみに、東京の「今戸焼き」の職人さんも「瓦」の職人さんだったはず。。。
出来上がるものは違っても、職人さんの腕っぷしがずっと受け継がれて郷土玩具として残っていると考えるとなんかロマンがありますね!!
こちらは和歌山城にある
和歌山市観光土産品センター (和歌山城内の一角、わかやま歴史館1F)にて手に入れました。
お城の散策ついでに土産物を物色してみてはいかがですが?
こちらの書籍にも瓦猿が掲載されていますよ~!