郷土玩具のABC

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鉄砲きつね

【鉄砲きつね】

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こちらは東京都台東区浅草今戸地区の今戸人形の「鉄砲きつね」です。

2体で対の郷土玩具となります。

主に「花園稲荷神社」や「被官稲荷神社」の授与品です。

 

オスとメスのつがいです。左側のひげらしきものがある方がオスになります。

二体をよ~~く見比べるとひげ意外にも違うところがありそうな、なさそうな。。。

なんとなく、メスの方がやわらかい表情のような気も。。。(気のせい!?)

 

気になる「鉄砲きつね」の由来ですが、姿が鉄砲の弾ににていることからそう呼ばれるようになったそうです。

落語「骨の賽」(今戸の狐)にも登場します。

 

ちなみの今戸人形とは

今戸人形(いまどにんぎょう)・今戸焼の土人形、今戸土人形は、今戸焼から派生して東京浅草の今戸や隅田川流域とその周辺で作られていた土人形で江戸東京を代表する郷土玩具、郷土人形のひとつであった。江戸時代から大衆の支持を集め盛んであったが、明治半ば以降、西洋からのセルロイドやブリキなどの新素材による人形玩具の流入に押され、また人形制作者たちの後継者に恵まれず衰退した、関東大震災後の復興の際、正統的な最後の今戸人形の伝統を引く製作者だった「尾張屋」金沢春吉(明治元年昭和19年)によって一時復興。しかしその死よって江戸から続いた今戸人形の伝承は絶え、廃絶してしまった。今戸人形の歴史の中では雛人形(裃雛)、稲荷の狐、恵比寿大黒、撫牛、おいらん、福助、招き猫をはじめさまざまな種類の人形が作られ、流行をもたらしたという。特に招き猫の発祥である丸〆猫(まるしめのねこ)を産出したことは知られている。

 

Wikipedeaより

 

今戸人形の歴史は幕を下ろしたことになっていますが、現在はこの方が精力的に活動されており、復興に向かっているようです。

 

あ、そうだ!

鉄砲きつね」の大切なご利益ですが、良縁と商売繁盛だそうですよ~

上野~浅草界隈の散策ついでにお稲荷さんへよられて「鉄砲きつね」を連れて帰ってみてはいかがですか~?

ちなみに私はこちらのお店でいただきました。

 

こちらの書籍にも「鉄砲きつね」が紹介されていますよ!!