郷土玩具のABC

日本各地の郷土玩具を紹介しています

裃さる

【裃さる】

f:id:Octopuscat:20160630221057j:plain

こちはら福島県の中湯川人形の【裃さる】です。

裃(かみしも)を着ています。裃は男性和装の正装ですね。

まさに、人間にデフォルメされた形。

もしくは鳥獣人物戯画を地で行っています。ちょっと大げさかもしれませんが...(笑)

なぜ、裃を着ているか?ですが、

こちらの人形は干支12種すべてあり、

その年の干支を飾ると言えばやはりお正月だからです。

新年のために正装である裃を着ているんですね!

とっても素敵な裃ですよね~

色使いが絶妙で、よく似合っています!

 

福島県の郷土玩具は三春張り子をはじめとした張り子が有名な土地柄だそうですが、

こちらは土人形です。

創始者の方の育ちが東京浅草の今戸焼きの工房の近くにお住まいで、

小さなころから土人形の製作をされていたそうです。

その後福島県に移住されて土人形を製作されたのが始まりだそうです。

 

東京の今戸焼が福島へ移って新たな郷土玩具になったんですね。

日本各地の郷土玩具はこうして広まったり、新しく生まれていくのかもしれませんね~

 

こちらは京都東寺東門並びの「郷土玩具平田」さんで購入しました。

「郷土玩具平田」さんはとっても素敵なおじいちゃんが運営されています。

古いものは江戸時代の郷土玩具から新しいものまでところ狭しと並んでおり、見るだけでも楽しいお店です。京都に行かれた際は必ず行きたいお店です!!

詳しくはまた、このBLOGで紹介できればと思います。

 

 

ところで、なぜ干支12体あるうちでおさるさんなのかといえば、

そう、わたくしが申年だからです~

こんな素敵な裃を着る機会はこの先あるのかなぁ?

 

こちらの書籍で勉強中!