郷土玩具のABC

日本各地の郷土玩具を紹介しています

招き猫

【招き猫】

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こちらは群馬県高崎市の高崎張り子の【招き猫】です。

養蚕が盛んな高崎市で、蚕の天敵のねずみ除けに作られたのがはじまりで、商売繁盛の縁起物になりました!

こちらは、東京有楽町の東京国際フォーラムで定期的に開かれる「大江戸骨董市」で発見して連れて帰ってきました(笑)

 

高崎張り子と言えば、「高崎達磨」が有名ですよね~

深大寺の達磨市にもたくさんの高崎達磨のお店が出てるようです。

 

高崎達磨とは 

群馬県高崎市豊岡・八幡地域を中心に、張り子のだるまづくりが始まったのは、今から200年以上も前のこと。
眉毛は鶴、鼻から口ヒゲは亀

縁起の良い二つの動物をお顔に表現した高崎だるま。 

別名「福だるま」「縁起だるま」とも呼ばれています。

上州(群馬県)は昔から、養蚕が盛んな地域。 蚕は繭を作るまでに4回脱皮しますが、蚕が古い殻を割って出てくることを「起きる」といいます。 その言葉にかけて、養蚕農家では七転び八起きのだるまを大切な守り神として、奉り続けてきたのです。

また、上州は昔から、だるまづくりにとても適した土地と言われてきました。 紙を張る、色を塗る・・・ そんな一つひとつの行程の中で、上州名物からっ風と乾いた空気が、大きな威力を発揮するのです。 まさに、高崎だるまは、職人の技と上州の風土が生み出した芸術作品といえるでしょう。

 群馬県達磨製造協同組合公式サイトより

 

こちらはその【高崎達磨】と同じ高崎張り子ですが、【招き猫】になります。

豪徳寺【招福猫児】がスタンダードな招き猫なら、こちらはちょっとばかり洒落てますね。色使いが多摩張り子にも似ています。

左手を上げているので縁(円)招きです~

 

郷土玩具に猫のモチーフが多いのは人間と距離が近く、愛らしい姿で福を招くと信じられているからだそうです。

郷土玩具のみならず、いろいろな人形やイラストやグッズなんかにも猫のモチーフが多いのは、同じ理由かもしれませんね! 

 

 こちらの書籍にも高崎張り子の招き猫が掲載されています!!