郷土玩具のABC

日本各地の郷土玩具を紹介しています

多幸パンダ

【多幸パンダ】

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こちらは岩手県胆沢郡金ケ崎町六原地域の「六原張り子」の【多幸パンダ】です。

「起き上がり小法師」シリーズの郷土玩具になります。

「六原張り子」の「起き上がり小法師」は【起き上がる猫】としてご紹介しています。

country-crafts.hatenablog.com

 

六原張り子についてのおさらい

岩手県内産の東和町(現 花巻市)成島の和紙を用い、独自の「裏張り」の技法で和紙面や和紙人形などの張り子を作っています。伝統の鬼剣舞面や神楽面、その年々の“干支”の人形など、軽くて丈夫な素朴な味わいが好評です。和紙面は軽くてよく周囲が見え、呼吸も楽。和紙人形は素朴な味わいで部屋のインテリア等に人気があります。

郷土芸能の伝承が盛んな地域で、木彫りの仮面が不足した昭和30年ごろに創案された。その後、金ヶ崎で昭和48年から本格的に作られ、毎年の大阪や東京での物産展でも実演販売。「全国郷土玩具ガイド」にも紹介されている。

 完成までの工程は

粘土型製作→石膏型製作→和紙裏張り→張り合わせ→色付け→完成

となり、手間ひまを惜しまず昔ながらの手法で今も作られています。

 

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さて、この【多幸パンダ】のモチーフってあれに似てやしませんか?

あれですよあれ!!

そう、ご存知みんな大好き【猫にたこ】です。

country-crafts.hatenablog.com

 

本当は違う郷土玩具をご紹介する予定だったんですが、この【多幸パンダ】に出会ってしまい、あえなくこちらのご紹介になってしまいました。

恐るべき破壊力のあるお姿です。。。

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だって、この感じですよ?

より目気味のパンダの瞳と、遠くを見つめるタコの瞳にグッときちゃいました。w←なんのこっちゃ。

あきらかに【猫にたこ】を意識しているような。。。

パンダも猫に劣らず人気の動物ですが、このコラボはなかなかなもんですよね~

 

せっかくなんで、やっぱりこうなりました。

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こうやって並べると、みんなマヌケだけど、真ん中が一番マヌケや~

無駄に笹までもってるし~

これをモチーフにした製作者の方のセンスが間違いなく、ななめ上をいっていることだけはわかりますよね。いやほめてるんですよ。

だって、思わず迷うことなく連れ帰ってきちゃったんですから。

あっ、私が変なだけなのか、これは失礼しました。

 

ちなみにこちらの六原張り子の製作元はこちらです。

コシェルドゥ

http://www.coshell.net/

なにやら、魅力的なモチーフがいっぱいですよ!!

 

 

こちらの書籍にも六原張り子が紹介されています~