郷土玩具のABC

日本各地の郷土玩具を紹介しています

こけし

こけし

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こちらは皆さん一度はお目にかかったことのあるご存知こけしです。

東北地方の6県で作られているので、東北から関東辺りにお住まいの方のお家には「こけし」がいるかもしれませんね~。

今一度1度、物置とか収納の中とか調べてみてください。居るかもしれませんよ?

それくらい「こけし」はメジャーな置物ですよね! 

 

江戸末期より温泉地の近くに住む、木のお椀や盃なんかを製作していた木地師が、農閑期に湯治に来る農民へのお土産として売り始められたそうですよ。

作り手も親から子、子から孫へと受け継がれているようで、家系ごとの違いはありつつも、姿、形、表情、模様などは産地独特の特徴が守られているそうです。

 

ちなみに、「こけし」の系統ざっとご紹介(すべてWikipedeiaより)。

 

土湯系(土湯温泉飯坂温泉岳温泉・福島)
頭部には蛇の目の輪を描き、前髪と、鬘の間にカセと呼ぶ赤い模様がある。胴の模様は線の組み合わせが主体。


弥治郎系(白石市弥治郎・宮城)
頭頂にベレー帽のような多色の輪を描き、胴は太いロクロ線と簡単な襟や袖の手書き模様を描く。


遠刈田系(遠刈田温泉・宮城)
頭頂に赤い放射線状の飾りを描き、さらに額から頬にかけて八の字状の赤い飾りを描く。胴は手書きの花模様で菊や梅を重ねたものが一般的、まれに木目模様などもある。

 

鳴子系(鳴子温泉・宮城)
首が回るのが特徴。首を回すと「キュッキュ、キュッキュ」と音がする。胴体は中ほどが細くなっていて、極端化すれば凹レンズのような胴体を持つ。胴体には菊の花を描くのが通常である。

 

作並系(仙台市作並温泉山形市米沢市寒河江市天童市・宮城、山形)
山形作並系ともいう。また山形を独立系として扱う場合もある。
頭頂に輪形の赤い飾りを描き、胴は上下のロクロ線の間に菊模様が描かれる。

 

蔵王高湯系(蔵王温泉・山形)
頭頂に赤い放射状の手柄を描くが黒いおかっぱ頭もある。胴は菊や桜のほか、いろいろな植物を描く。

 

肘折系(肘折温泉・山形)
頭部は赤い放射線か黒頭で、胴模様は菊、石竹などが多い。

 

木地山系(木地山・秋田)
頭部には大きい前髪と鬘に、赤い放射線状の飾りを描く。胴は前垂れ模様が有名だが、菊のみを書いた古い様式もある。

 

南部系(盛岡、花巻温泉・岩手)
おしゃぶりとして作られた無彩のキナキナが原型。簡単な描彩を施すものも作られる。キナキナ由来で頭がぐらぐら動くのが特徴。

 

津軽系(温湯温泉、大鰐温泉・青森)温湯系ともいう。
単純なロクロ模様、帯、草花の他、ネブタ模様などを胴に描く。

 

こんなに系統があるなんて知りませんでした。

ちなみにこちらでご紹介している「こけし」は、津軽系と思われます。

右側のこけしには花、左側はだるま?と思っていましたが、おそらくねぶた関係ではなかろうかと思います。(違ったらごめんなさい)

 

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いやはや、意外と「こけし」って奥が深そうですね。

どこかで「こけし」を見かけたら、どの系統か聞いてみるのも楽しいかもしれませんね。

 

次は違う系統のこけしにしてみよう~っと!!

 

 

 

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