郷土玩具のABC

日本各地の郷土玩具を紹介しています

きつねの太鼓のり

【きつねの太鼓のり】

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京都の伏見人形【きつねの太鼓のり】です。

太鼓の上に絶妙なバランスで狐がのっています。

土人形で有名な伏見人形には色んな人形がありますが、やはり観光地としても有名な伏見稲荷大社のお膝元なので、きつねを選びました。

お稲荷さんと言えばきつねですからね~

ちなみに伏見稲荷大社内にもきつねの太鼓のりがいましたよ。

 

伏見人形とは

稲荷山の土に物を利する霊験があるとされ乞うて持ち帰る風習があり、伏見稲荷周辺の住民がその土を丸めて粒に作り店に出して売るようになった。これを粒粒(つぼつぼ)と言った。何時の頃からか中をからに盆の様にした物を田豊(でんぽう)と称し次第に器皿の形となり土鈴をはじめ、牛・馬・鳥の姿をした土産物に変化して子供の玩具として喜ばれた。これらの土産物は人物や動物からさまざまに精巧な人形となって世に珍重されるようになった。深草の西部に瓦焼きがあるが、江戸時代に入り経済生活の安定や稲荷社信仰の発達から、稲荷社参詣の土産品の量産が必要とされ、瓦焼の手法である”型”の使用が始まった。
伏見人形は別名、稲荷人形、深草人形、伏見焼、深草焼、稲荷焼ともいわれ、日本各地の土人形・郷土玩具の原型となった。
伏見稲荷の南に当り良土を産する深草の地で、土師器の流れを伝え、建保2年(1214)の「東北院職人歌合」にも詠まれたように”かわらけ”が造られていた。室町時代に入るとともに、それに加えて火鉢、小壷などの日用品や茶器なども併せ作られるようになった。 Wikipediaより

 

土人形とは

土人形(つちにんぎょう)は日本古来の伝統工芸品の人形で、低火力の素焼きに胡粉をかけて泥絵具で彩色をした人形であり、素朴な味わいが多くの人々に愛されている。京都の「伏見人形」、福岡の博多人形が代表的な土人形である。 Wikipediaより

 

土人形は郷土玩具の人形の中でも多く、ご紹介済みの【猫にたこ】【御幣猿】土人形です。

伏見人形は各地に伝わり各地方の土人形、郷土玩具の原型となったそうなので、昔の日本の中心だった京都から発信された土人形が日本各地に伝わったんですね~

はるか昔から今まで変わらず作り続けられているなんて凄いですよね!

 

ですが、最近は伏見人形の窯元(作製しているところ)が減少し今や一軒だけだそうです...

もしも、なくなってしまったら今より価値がついていくのかなあ?

いや、なくなって欲しくないからこんなニッチなBLOGを書いて紹介しているのです。

ちなみに窯元は「丹嘉(たんか)」さんといいます。

このBLOGをお読みになってご興味をお持ち頂けたなら、今度京都へ行かれた際はぜひ足を運んでみてください。