郷土玩具のABC

日本各地の郷土玩具を紹介しています

亀抱き猫ねこ

【亀抱きねこ】

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こちらは埼玉県川越市の張り子の「亀持ちねこ」です。

黒×金、BLACK×GOLDの組み合わせCATが、赤い甲羅の亀を抱えています。

抱えている.....?

どちらかと言えば、亀がしがみついているようにみえますね~笑

日本では不吉なんていわれる黒猫ですが、西洋の方では幸運の象徴なんですよ!

そんな猫と縁起の良い亀の組み合わせなので、まさに鬼に金棒な組み合わせモチーフです。

毎度のことですが、招きの猫の上げている手の意味は

左手⇒縁起(人)、先客万来

右手⇒お金、幸運

この猫は左手なので、縁起ですね。

縁起の良い亀を抱いた猫がどんな縁起を運んでくれるのか楽しみ楽しみ!!

 

川越張り子ですと、荒井良さんの工房「工房もんも」が有名なのですが、

こちらは頂き物のため詳しくはわかりません。

が、なんともおとぼけな表情が良い味だしてます。

 

張り子は全国各地で作られていますが、そもそも張り子とはどのようにして出来ているのでしょうか?

手元の資料によりますと....

  • 張り子とは、紙で作られる郷土玩具の代表で、木型に塗らした紙を張り重ねていき、乾燥したら切れ目を入れて木型を取り出す。
  • 切れ目は紙でつなぎ合わせて胡粉を塗ってから色付けしていく。
  • 反古紙を利用してつくられてたため、それが大量に発生した城下町でつくられることが多かった。
  • 中に重りを入れた起き上がり、首振り、お面なども張り子製が多い。
  • 日本各地でいろいろとアレンジされてつくられている達磨も張り子製が1番多い。
  • 昔は、露天で売られる際に、持ち運びに軽い張り子は売り手にも買い手にも好まれたのもその理由だ。

 

結構手間がかかっているんですね~

それにもかかわらず、知っているかたはご存知かと思いますが、張り子製の郷土玩具は意外とお財布にも優しいもの多いんですよ。

ですので、お気にいりに出会ったら連れてかえることをおすすめします(笑

 

 郷土玩具に興味をお持ちのかたにはこちらの書籍がおすすめです!!